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スタッフブログ 2021年11月
  • 樹種の特長 ~ブラックウォルナット編~

    2021.11.29

    「富山県って何が有名?」

    県外の方からこんな質問をいただいたら、

    寒ブリか白エビ、ブラックラーメン

    または、黒部ダムか日本三霊山である立山連峰!

    この辺りがおおよそ出てくる答えかもしれません。

    お魚か自然か。


    豊かさの基準は人それぞれですが、

    都会のように派手派手しさはない場所ではあっても、

    とても豊かさを感じるところだと感じています。

    立山11.28.jpg

    この時期の立山連峰は、特に美しく壮大です。


    ***

    さて今回は、

    世界三大銘木としても知られる高級材、

    ブラックウォルナットをご紹介していきます。
    walnut 2.jpg
    ブラックウォルナットは、アメリカ東部に自生する

    クルミ科属の落葉広葉樹になります。

    そしてこのブラックウォルナットの最大の魅力は、

    何と言っても紫色がかった暗褐色の深みある色調と

    杢目の美しさです。



    実は、丸太をカットした後はもともとその色調ではなく、

    緑がかった茶色をしています。
    DSCF0170 2.jpg
    カットした後、空気に触れた表面が徐々に

    あの深みある紫を帯びた暗褐色に変わっていきます。
    DSCF0188 2.jpg
    ↓カットした後の表面
    DSCF0180 2.jpg
    ↓カットしてしばらく時間がたった表面
    DSCF0178 2.jpg
    他の樹種に着色しても、再現が困難な色合いを持ち、

    独特の気品を醸し出しています。


    経年変化については、無垢材は使っていくうちにだんだんと

    飴色に経年変化する材料が多い中で、ブラックウォルナットは

    徐々に黒味、紫味が抜けて黄味がかった明るいまろやかな茶褐色へ

    変化し落ち着きます。



    厳しい寒さの中でゆっくり時間をかけて育つため、その分密度が高く、

    木質はやや重厚で、材木自体も硬く粘りある材質で、

    衝撃にも強く、耐久性に優れている特徴を持っています。

    他の材木と比べても高級な材料ですが、希少性ある価値ある材料でもあります。

    弊社では、「板目」材に比べ伸縮率が半分の「柾目」材を使用しています。



    ラグジュアリーで上質な空間を演出してくれる

    安定した重厚感と、落ち着きある高級感を併せ持つ材、

    それが "ブラックウォルナット"です。






    さて次回は、

    幾重にも重なった年輪と整った美しい木肌、

    木の温かみある表情が特徴的な、

    "米松ピーラー材"についてご紹介いたします。

    Old Growth小(amanaimages2015.3.30ダウンロード).jpg



  • 樹種の特長 ~タモ編~

    2021.11.27


    コートなしでは出られない、冬らしい寒さになってまいりました。

    今朝は気づけば近場の山も雪化粧!

    牛岳画像.png


    前回のブログでも案内させていただきましたが、

    (前回のブログはこちら→「悩める項目とは・・・」)

    本日のブログでは、弊社で取扱いの樹種について

    紹介させていただきます。

    今回ご紹介するのは、家具などでも人気を誇るタモ材です。
    !cid_169b086948d7315981c1 2.jpg

    タモは、モクセイ科トネリコ属の広葉樹に分類される材料です。

    反発力が強い木材であり、力を加えてもしなってたわむ特性があり、

    折れにくい木材でもあります。

    「タモ」という名前の由来は、「たわむ木」から来ているという

    説もあります。



    杢目の種類は大きく分けると、〈柾目〉と〈板目〉の2種類。

    当社で使用しているタモ材は、木目が平行に通っている

    柾目の無垢材になります。
    タモ 切り抜き.jpg

    タモは、杢目の美しさが特徴の一つと言われるほど。

    ナチュラルで淡い色味と、繊細で美しい杢目を兼ね備え、

    優しい雰囲気の中にも凛とした表情を持っています。

    弾力性に富み、また加工により木が持つ様々な表情が

    引き出され、ひとつの芸術品として楽しむことができます。


    仕上がりは、〈プレーナー仕上げ〉と〈浮作り仕上げ〉の2種類。

    ***

    〈プレーナー仕上げ〉

    表面を平滑に整えた仕上がりで、木理はほぼ通直で

    その中でも流れるような均質で美しい杢目が

    表情を表わしています。
    IMGP9195 2.jpg


    〈浮作り仕上げ〉

    自社独自の加工により、木目に凹凸を付けた

    一部分を切り取ってみても同じ表情がない、

    立体感ある魅惑的な杢目を作り出しました。
    DSCF0532 2.jpgIMG-6486 2.jpg

    材自体が淡い色味のため、塗装色によって色味の違いが

    大きく出やすい点も特徴としてあります。

    こちらは"タモ浮作り仕上げ" 塗装サンプルの一部↓
    タモ色.jpg
    左から、

    タヤエクステリア

    ブラック色、ウォルナット色、ローズウッド色、チェストナット色

    (※画像の為、実際の色味と異なる場合があります)

    ショールームでご覧いただいたうえで、

    最近特に多くご要望いただくのが、このタモ浮作り仕上げです。

    また、特に浮作り仕上げだった場合、【和】を感じられがちですが、

    実は【洋】の住宅にも合う、面白い材です。

    「白木の女王」とも讃えられ、神秘的な美しさをもつ、

    それが "タモ" です。





    さて、次回はこのタモ浮作り仕上げと同じく人気の樹種、

    世界三大銘木である"ブラックウォルナット材" のご紹介を

    させていただきます☆
    IMGP9414 BW.jpg



  • 悩める項目とは・・・

    2021.11.11


    ここ最近のショールームには、

    県外のお客様によくご来場いただいております。

    先週は京都より、施主ご家族と設計士様とでお越しいただきました。



    京都と言えば、この時期、紅葉が美しい季節。

    個人的なお話で恐縮ですが、

    これまで桜が美しい春には何度か

    旅行をしたことがありましたが、

    秋は一度もなく、一度は訪れてみたい!「瑠璃光院」

    ・・・美しいですね。

    ruriruri.jpg


    来場いただき、製品仕様を決められる際、

    特に悩まれる項目は、下記3点の印象があります。

    1点目は、樹種。

    2点目は、ハンドル。

    3点目は、塗装色。


    樹種は、それぞれ異なる表情や質感を持っています。

    旅行に例えれば、行先の国が違うぐらいに異なります。



    次回ブログでは、取り扱い樹種の特徴や表情など

    それぞれご紹介してまいります☆


    ***



    さて、今日は11月11日。

    1年の中には祝日、年中行事、色んな記念日がありますが、

    11月11日にはなんと!31もの記念日があるそうです。

    (日本記念日協会サイトより)

    中でも、ここ10年程でよく耳にするようになった

    「ポッキー&プリッツの日」。

    「1」に似ていることから制定されたそうで、

    なんだかビジネスの香りもしてきそうですが(笑)

    日本の中には、まだまだ知らない面白い記念日が

    数多くありそうです。



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